※この記事は、校閲のアルバイトをしていた大学生の方に記事を書いていただいています。
皆さん「校閲」という職種をご存知でしょうか?
なじみのない仕事ですよね。
一昔前まではあまり知られていませんでしたが、2016年に石原さとみさん主演のドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」が放送され、広く知れ渡りましたよね。
ドラマの舞台は出版社でしたが、校閲は新聞社などにも存在します。
そして、会社によっては校閲の一部をアルバイトに任さているところもあります。
私は大学4年間、某新聞社で校閲のアルバイトをしていました。
給料は良いし、シフト面も柔軟しており、かなりおいしい思いをしました。
そんな私の体験をもとに、校閲のアルバイト事情を解説にしようと思います。
【仕事内容】校閲バイトの具体的にやることは?楽なことやきついなことはある?
校閲の仕事は簡単に言えば、原稿の間違いを見つけて修正する仕事です。
誤字脱字のチェックや固有名詞の確認が主な業務になります。
あくまでアルバイトレベルの話になりますが、普通に日本語を扱える人なら誰にでもできる仕事です。
アルバイトに一番求められることは「文中に明らかなミスがないか」ということです。
『てにをは』や『漢字の変換ミス』を修正することは、注意深く原稿を読めば誰にでも見つけられます。
固有名詞の確認についても、今はその名称をネットで調べれば正しいのか正しくないのかは容易に見分けられます。
私が働いていた職場には社員とアルバイトがおり、アルバイトはあくまで社員の補助という立ち位置でした。
もちろん社員の仕事は、もっと複雑でスキルも求められます。
ですがアルバイトであれば、丁寧に仕事に取り組みさえすれば、誰でもできる仕事でした。
大変なことは特段なかったのですが、強いてあげれば眠くなることです(笑)。
机に座って黙々と原稿を読むので、集中力が途切れて眠くなる時はありました。
しかし、勤務中絶えず原稿を読んでいるわけではなく、ある程度仕事をこなしたらフリーな時間も結構あります。
基本的にその日の紙面に載せる記事をチェックするわけですから、原稿には限りがあります。合計1時間ほど休憩できていました。
私の職場のアルバイトは、全員大学生でした。
机とパソコンが一人一台与えられ、全員で固まって仕事をします。
僕の場合は同世代ということもあり、かなりアットホームな雰囲気で仕事をしていました。
この会社は大学生しか採用しないという方針でしたが、会社によっては年齢学歴不問で雇っているところがあるかもしれません。
【時給】校閲のアルバイトは稼げて儲かる!!
私が勤めたのは2010~2014年になりますが、時給は1200円ほどでした。
2010~2014年の頃なので他のアルバイトに比べて、すごく時給が高かったです。
通常の給料とは別に、特に仕事を頑張った月にはボーナスのような支給もありました。
具体的には、原稿の誤りを多く見つけたり、重大なミスを事前に防いだりするなどして貢献した場合に3000~5000円ほどいただけました。
頻度としては、1年に1、2度ほどになります。
特別高収入というわけではありませんが、安定的な収入を得られることができます。
肉体労働ではないので、それほど疲労がたまらないというのも大きなメリットではないでしょうか?
【応募方法】校閲アルバイトのシフトや求人募集の見つけ方について教えます。
シフトに関しては先ほど説明したように、2日に1回程度の感覚です。
1か月ごとにシフトを組み、連休にしたり連勤にしたりするのは自分の都合で設定できました。
かなり柔軟にシフトを組めますので、プライベートを充実させたい人にはおすすめです。
求人の見つけ方に関しては、私の場合は紹介でした。
大学を辞めるときに後輩にバトンタッチするという流れが多かったです。
ですから、もし校内に校閲のアルバイトをしているという人がいたら、早めに自分を売り込んでおくのがいいかもしれません。
会社によっては、公に応募をしていなくても校閲のアルバイトが存在するパターンもあります。
ですから、どうしてもバイト先が見つからない場合は直接会社に問い合わせるのもありだと思います。
校閲のアルバイトはマスコミへの就職には有利!?
マスコミ関係に就きたい場合は、就職活動で有利になると思います。
特に出版、新聞業界ですね。
校閲のアルバイトにより「正しい文章を書く」という土台ができあがるので、そこをアピールすれば重宝されるのではないでしょうか。
マスコミ関係以外でも、ライティングスキルが求められるような会社では校閲アルバイトの経験は有利に働きそうですね。
以上、元経験者が語る校閲のアルバイト事情でした。