よくバイトしていると耳にする103万の壁、それの上をいく130万の壁です。
扶養を超える、外れるなんて言葉もよく耳にするかもしれません。
1年のうち、月に8万5000円ほど働くと103万で月に10万8000円ほど働くと130万円は超えてしまいます。
まずこの記事を読むうえで、主に覚えてほしいことは以下の2つです。
・103万円の壁を超えると、親は子供がいることによる所得税が安くなる制度を受けられなくなる
・130万円の壁を超えると、子供(学生)自身が所得税や住民税を払うことになるため大損する
実際にこの103万円と130万円の壁を超えるとどうなるのかはよく分かっていない人が多いので、分かりやすく説明していきます。
103万、130万は1年のいつからいつまでの期間のこと? 交通費は入るのか?
1年間に働いたお金を数えるのは1月から12月までの給料分です。
12月に働いた分が1月の給料分になり11月に働いた分が12月の給料になります。
分かりやすくいうと2015年の12月から次の年の2016年の11月まで働いた分で103万や130万を超えなければいいんです。
103万や130万を超えるかどうかの時に交通費が給料に入るかについても注意が必要です。
結論から言うと、交通費は103万円に入らないです。
それには1か月に10万円以上の交通費を貰っていないという条件があります。
そんな遠くから通ってバイトしている大学生などもいないため、大丈夫です。
まず結果から言うと学生が103万を超えても本人には何も税金はかかりません。
じゃあ超えても問題ないじゃんと思いますが103万を超えると親にかかる税金が増えます。
親は学生が扶養控除という制度で安くなっていますがこれが外れて親の所得税が高くなるということです。
例えば大学生のユウダイ君が106万稼いだとします。
ユウダイ君の親がもし年収600万円だとしましょう。
そうすると親は103万円の壁を越えたことにより、38万円分の所得税が安くなる制度が受けられなくなります。
そうなると、38万円×20%(年収600万円の所得税を取られる税率)で7,6万円の税金を取られてしまいます。
ユウダイ君は3万稼げますが、家族は7.6万円の高い所得税をかけられてしまい、結局は家族として損をしていることになります。
130万の壁を超えたケース
初めに言った通り、学生が130万を超えると損しかありません。
むしろ103万以下に抑えてた方が良かったくらいです。
130万円を超えるとこのようなデメリットが発生します。
→親の扶養が外れると自分で健康保険と年金の料金を払わなければいけません。
健康保険とは病院に行った時に見せる保険証のことです。130万を超えることによって親が払って使えてた保険証は使えなくなってしまいます。年金の場合、学生の間は申請をすれば年金は払わなくても大丈夫です。
年金と国民健康保険の支払額はこのようになっています。
・年金 約16000/月
・国民健康保険 平均83000/年
・親の税金が高くなる
→これは103万と同じで親の扶養控除が無くなってしまい高くなってしまいます。
まとめ
もし年間で103万近くならそれ以内に抑えた方がお得です。
本当に稼ぎたい場合は129万くらいまで稼げばプラスになります。
できる限り103万か130万に抑えられるようならその方が時間とお金を考えるとお得です。
もしどうしてももっと稼ぎたい、お金が欲しいというなら方法はこちらの記事で紹介しています。